第1話 まえがき「サンダル履いて会いに行く」
- somarushouhei
- 6月18日
- 読了時間: 3分

2011年7月、小さな原っぱで大日向マルシェがはじまりました。
自然の中で育まれるいのちの廻りを大切にしながら、
いくつものチャレンジを重ねて、今夏15年目を迎えます。
大日向マルシェの魅力は、アワーズダイニングの美しく居心地の良いお庭で、丁寧に作られた質の良いものが手に入ることなのですが、もう一つは、出店者が個性豊かで面白いこと!マルシェは、その引力で引き合う人たちでできているんです。

昨年、大日向マルシェ冬の文化祭の開催した時、「大日向はじまりの話」という人形劇を作りました。
物語は、発起人である小山さんや出店者が登場するオリジナルストーリーです。
台本を作る際、小山さんや初期の出店者にインタビューをして、話を聞かせてもらいました。
私にとって、インタビューは想像以上に面白く、大日向マルシェを作り出している原材料はこれだったんだなぁと感じました。
いつもはミックスジュースとして味わっていたけれど、一つ一つの素材は、より味わい深くて面白い。
そして、私もやっと人の話が聞けるようになったなと気づかされました。
(※私:梨本あぶらや 鈴木朝子)

いっそ、「大日向マルシェのメンバーみんなに話を聞けたらいいな」「写真も撮ってインタビュー記事にしたい」と、私の心の中で夢が広がっていきます。
しかし、どうやって形にする?私ひとりの力では難しいのでは?と思っていた矢先
<ATELIER SO_MARU>の翔平くんが、「大日向マルシェの人を一人一人ちゃんと撮ってみたいんですよね」ぽつり一言
(彼はプロのカメラマンで、大日向マルシェでは、広報写真を手掛けてくれています)。
さらにもう一人、<アトリエどんぐり>の真知子さんが「思いをカタチにする時は、物事を整理する人がいたほうが良いと思いますよ~」と声をかけてくれました。
同じことをしたいと思える人が向こうから勝手にやってくるなんて、何もない壁に突如扉が現れたようなもの。
でもそこへ、<10代の頃から写真家になりたかった自分>が扉を開ける邪魔をします。
「私も撮りたい」
「う~ん。どうする?ただ、この企画は一人ではできない」と・・・悩んだ挙句、
「よし!ここは、お願いしよう!」と、思い切ってドアノブを回すことにしました。
「3人一緒にインタビューしに行こう!」
「うん。行こう行こう!」
そんな風に扉が開き、この企画がスタートしていきました。
出店者のアトリエにお邪魔するのは、学校では仲良しだけど、お家に行くのは初めてで、ちょっとドキドキな小学生の気分です♪
これから、大日向マルシェの出店者の素顔や、いつもと違う魅力を記事にして、お伝えできたらと思います。

文:梨本あぶらや 鈴木朝子
写真:ATELIER SO_MARU 金井翔平
編集:アトリエどんぐり 日向野真知子
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